「地域に貢献できるような福祉施設を建設してみたい」という夢が叶いました。
丸山工務所で最初の高齡者施設を建てていただきましたが、その経緯を教えてください。当時、グループリビングという新しい高齢者の暮らし方、「そこに住んでお世話してもらうだけではなく、みんなで助け合って元気に暮らしていこう」という『リビング』に重点を置くコンセプトに共感して、私たちもやってみたいと思い、相談にのっていただいたのがユーミーさんでした。
そして完成したのが、ユーミーらいふグループの福祉施設第1号である「ココファンリビング湘南台(旧リビング湘南台)」です。
各部屋にキッチンがついているので、自炊ができます。また、隣には畑があるので、希望すれば自分で野菜をつくることもできます。
共有スペースでは、近所の人にも声をかけ、ミニ演奏会や七夕まつり、刺繍教室なども楽しんでいました。入居者のみなさんとスタッフのみなさんが、近くの公園でお花見しているのを見かけたこともあります。
最近では、入居者さんの高齢化や多様化、コロナ禍の影響もあり、お揃いで出かけるのが難しくなってきたようですが。
でも、築20年になろうとしているココファンリビング湘南台ですが、長く働いてくださっているスタッフさんも多く、入居者さんは幸せな日々を送ってられるのだろうなと感じています。
そうだったんですね。そのような高齢者施設だったら、自分らしく生き生きと暮らせますね。 賃貸経営を始められたきっかけは何だったのでしょうか。私たちが住んでいる湘南台工リアは、北部開発が進むにつれて地価高騰が激しくなり、自宅や畑なども市街化区域拡張の波をかぶり、先祖から受け継いだものを維持していくことが難しくなっていました。
遺産の土地は、売るか活用するか、二者択一を迫られることになりました。祖父や父の代から貸家や貸地がありましたので、老朽化等もあり、建て替えや貸地の整理についてや、相続後のことも考えなければなりませんでした。
ユーミーさんとの出会いはその頃だったのです。
冒頭でお話しした「地域に貢献できるような福社施設の建設の夢」を叶えてくださったユーミーさんには、その後もいくつかの賃貸住宅の建設や不動産管理などをお願いすることになりました。
こうして培われた信頼関係とお付き合いは、我が家の財産の一つになっていると言っても過言ではないようです。 最近新しく建てられた共同住宅についてお聞きしたいのですが、 今後の参考までに、他社さんを選ばれた理由を教えていただくことは可能でしょうか。ユーミーさんにも提案していただきましたが、今回は5社に提案していただき、いろいろやり取りをさせていただきました。
私たちの願いのキーワードは「自分たちも住みたくなるような部屋・ 建物」であり、そのような住まいを作ることが夢でしたので、私たちの意見を受け止め、寄り添ってくださると思われるところを選ばせてもらいました。 賃貸経営という視点ではなく、お住まいになる方のことを考えていらっしゃったんですね。そうですね。やはり楽しく住んでいただきたいという思いはありました。ベビーカーを持って階段を上がるというのは大変ですので、エレベーターはあった方が優しいですね。
また、バルコニーは、洗濯物を干す場所、単なる外、ではなく、ミニBBQをしたり、お茶をしたり、子どもプールを置いたり、夜空を楽しんだり、野菜を育てたり・・・と、部屋の延長、暮らしの一部として使えたら、生活が更に豊かになるのではと考えました。 そこまで考えてくださって、住んでいらっしゃる方は幸せだと思います。でも、それは一般的な共同住宅ではなかなか難しいですよね。確かに難しいこともあるかと思いますが、「暮らしやすい住まいとは?」の観点からお互いの考えや意見を出し合い、夢を形にしていくことは、特別難しいことではないのかと思います。
かつて福祉施設建設に情熱を注いだユー ミーさんは、今以上の難題に挑戦し続けていらっしゃったように感じています。
その精神を受け継いでいらっしゃるユーミーらいふグループとの関係を大事にしていきたいと思っています。 長年の賃貸経営のご経験から、私どもに新たな気づきを与えてくださいました。 女性だから、男性だから、お年寄りだから、外国人だから、などと括るのではなく、人間として、人や自然とのつながりを大切にしながら暮らすための「住まい」とは何かなど、とても考えさせられました。 またお話しさせていただきたいです。本日はありがとうございました。